飼養承諾確認書について

現在全国で年間65万頭の犬猫が殺処分されています。
ガス室にて炭酸ガスによる安楽死(実状は窒息死)を施され焼却されています。捕獲された犬の抑留は最低3日と法律で決まっており、動物愛護センターにつれてこられた動物の命は本当にはかないものです。
また、動物愛護センターに入る犬は雑種ばかりでなく純血種も数多く収容されています。純血種の大半はおそらくペットショップなどで購入したものでしょう。
さらに、生後1年前後のまだ若い犬もたくさんいます。
では、なぜ、わざわざ購入したペットがこんなにたくさん捨てられるのでしょうか。

■飼えなくなる理由
多い理由として、引越し、問題行動、病気、老齢、また飼養者の高齢化、病気等です。(問題行動とは無駄吠え、脱糞、ボケ、咬む、権威症候群---犬のわがまま、など)
問題行動は、「子犬の社会化期段階でのしつけの重要性」を理解していれば防げることです。
また、販売業者が犬猫の本能、習性、生理面の特性や犬種ごとの特長など、十分な説明、
指導もなされないまま安易に販売してしまうことが、このような不幸な結果を招く要因にもなっていると感じています。
「動物の愛護及び管理に関する法律(略称:動物愛護法)」の見直しも行われ、飼養者の責任、動物取扱業者の責任の両面から強化策が打出されております。
非常に喜ばしいことであり、遅れていた我が国も欧米並みになれる環境が整いつつあるとは思いますが…。
動物取扱業者と飼養者が一体となり法規制を遵守して行くことが不幸な犬猫を産み出さないために重要なこととご理解いただければ幸いです。

■飼養承諾確認の意義
これから犬や猫を飼おうと思っている方には、動物愛護センターの現状や飼っている家族を手放すことは信じられないことかも知れませんね。
でももう一度よく考えてみてください。本当はペット不可のマンションじゃありませんか?
 子供にせがまれて飼った場合、世話をするのはほぼ親御さんですよ! 海外旅行に毎年行くのが恒例になっている方は本当に大丈夫ですか?

<確認事項>
購入前に必ず、「飼養承諾確認書」で 自己チェックをしてください。ペットショップはこの10ヶ条を1点でもご了解いただけない場合、販売をお断りしております。

1. 飼養環境は大丈夫(ペット可の住居、家族の合意、近隣迷惑を掛けないなど)
2. ライフスタイルにも合致している
3. 費やせる時間(散歩等)費やせる生涯費用(予防接種等)も大丈夫
4. 最低限のしつけは責任を持って実施する
5. 最低限の病気予防知識を取得する
6. 最後まで責任を持ち面倒をみる(終生飼養の原則)
7. 保健所に登録し、鑑札や注射済票を付ける
8. 繁殖計画のない場合避妊・去勢の考えもある
9. 予防接種やその際の簡単な健康診断、フィラリアは必ず毎年実施する
10. 引越しの場合、ペット可の住居を探す