爪切りについて

●爪(つめ)を切るための道具●
爪切りには、こんなタイプのものがあります。

写真 
左:大型犬用ギロチンタイプ&やすり(固い爪の場合使用します。)
中:小型犬用ギロチンタイプ&やすり(通常、このタイプを使います。)
上:止血剤(クイックストップ)(出血した場合、簡単に止血することができます。)
右:ニッパータイプ(狼爪が伸びすぎた場合に使用します。)

子犬


爪切り道具 


●犬の爪(つめ)について●
爪の色は、白(透明)、黒、茶色などがあります。
犬種、毛の色によって、さまざまな色をしています。

犬の爪には血管が通っています。(猫も同様です。)
白(透明)の爪は、血管が透き通って見えるのでわかりやすいです。
黒い爪は血管が見えません。
室内犬にとって、定期的に爪を切ることは必要不可欠です。

●爪(つめ)切りのやり方●
爪切りをする場合、犬をしっかり安定させて、押さえることがとても 大事です。犬をしっかり安定させて、押さえることができないと、爪を 切りすぎてしまったり、関節を痛めたりしかねません。

子犬



初めて爪切りする場合、爪の色が何色でも、少しずつ様子を見ながらカットしていきます。
白い爪と黒い爪が両方ある犬は、まず、血管が透けている白い爪から切ると良いでしょう。
切り終えた白い爪と同じ長さに、黒い爪を切り揃えれば切りすぎる心配がありません。

子犬



爪の断面のカドを、色々な角度からカットしていきます。
わかりやすいイメージ・・・。
大根を輪切りにして、『面取り』をするように・・・。爪のカドを取ります。

子犬


爪の血管の手前までの識別の目安は、やわらかい、湿った断面が出てきます。 爪の色が、白(透明)、黒、何色であろうと白く、少しやわらかい断面が出てきます。
そこが爪切りでカットする限界と思ってください。

しかし、伸びすぎた爪は、血管が見えない箇所を切ってしても、血が出てしまう場合があります。

●爪(つめ)切りにおける注意事項●

『犬をしっかり安定させて、押さえることがとても大事です。』と述べましたが、犬がすごく嫌がるようでしたら、諦めてトリマーに任せることです。

ご家庭では爪の血管ギリギリまで爪切りをする必要はありません。
そこまでカットすると、嫌がってしまうかもしれません。
爪切りの嫌いな犬になってしまうかもしれませんので・・・。

狼爪(ろうそう:親指にあたる側面にある爪)が伸びすぎると、皮膚にくい込んだり、引っ掛けて折れてしまったりします。
巻き込んでしまった場合、ニッパータイプの爪切りを使用します。

こうならないように、定期的に爪切りしましょう。

大型犬、外で飼っていたり、引っ張る、毎日お散歩に行く、犬たちは、爪の血管ギリギリまでカットしません。
コンクリートやアスファルトで削れるのです。
しかし、地面が土の場合、小型犬、は別です。しっかりカットする必要がります。

もし、血管までカットしてしまっても、止血剤があればすぐに止血することができます。
(決して怪我ではありません。心配せず、慌てずに・・・。)

ご家庭で爪切りをする場合にも、念のために止血剤は準備しておいたほうが安心です。

●爪(つめ)切りの仕上げ●
最後に『やすり』をかけて、しっかり爪のカドを丸めます。
特に前足は犬を抱っこするときに、飼い主さんが引っかられないようにするため・・・。犬が体が痒くて、かいたとき傷つけないように・・・。
しっかり『やすり』をかけることは大切なことです。
最後に全部の手足をチェックして、出血してないか、爪のカドが丸まっているかをチェックします。
最後はやすりをかけます

以上が犬の爪切りのお手入れの作業でした。

出来上がり☆
●最後に・・・●

犬のトリミングにおいて、『爪切り(つめきり)』はとても重要な作業なのです。定期的に犬の爪を切ることは必要不可欠です。
この作業に5~10分かかります。
爪切りが好きな犬はいません・・・。犬たちは我慢して頑張っています!